迫る衆院選に3日、自由党代表の小沢一郎氏(75)=岩手3区=が無所属で立候補する意思を表明した。各地で野党共闘が瓦解(がかい)していく中、共闘論者の小沢氏は、自らの選挙区で共闘の枠組み維持を模索する。
 小沢後援会連合会の小笠原直敏会長は「無所属で良かった。これで野党が共闘できる。衆院解散後、消化不良の状態が続いていたが、これからエンジン全開だ」。小沢氏の表明を受けて早速、5日に岩手3区全体の後援会会合を開く。
 自由党岩手県連の関根敏伸幹事長は「無所属は想定の一つだったが活動は制限される」と選挙戦に懸念を示し、「共闘の強みを生かせる応援態勢を組みたい」と共産党などに秋波を送る。
 岩手では民進、共産、自由、社民の4党が2015年知事選、16年参院選で共闘。その旗振り役が小沢氏だった。
 こうした経緯を念頭に、共産党岩手県委員会の菅原則勝委員長は「この2年間構築してきた野党の関係を十分考慮する」と小沢氏支援の可能性を示唆する。
 小沢氏は14年の前回衆院選で7万5300票を獲得。2万4400票を得た共産党が候補擁立を見送れば、追い風になる。
 対する自民党前議員の藤原崇氏(34)=比例東北=は、一関市で6日に党県連主催の会合を開催する。
 前回衆院選で小沢氏に1万7000票差まで詰め寄っており、「自公与党」対「野党共闘」となりそうな今回の選挙構図に「相手がどういう態勢になろうと気を引き締めて戦うだけだ」と力を込めた。