衆院選(10日公示、22日投開票)で新党「希望の党」が3日、秋田1区に元参院議員松浦大悟氏(48)を擁立し、民進系前議員の寺田学氏(41)=比例東北=は比例東北ブロックに転出することになった。地盤である秋田1区で立候補の準備を進めてきた寺田氏は悔しさを隠さず、民進党県連幹部は「有権者に理解してもらえるのか」と戸惑いを見せた。
 「(秋田1区は)十数年活動し、強い思い入れがある。今度こそは勝てる自信があった」
 寺田氏は3日、秋田県庁で開いた記者会見で正直な思いを吐露した。無所属での立候補も考えたと言うが、「政権に対する批判票が分散し、安倍政権を利することになる」と苦渋の決断を下した。
 松浦氏は取材に「(寺田氏と2人で)一致結束できる」と語った。
 だが、今年5月末で民進党を離れた松浦氏を支援することに、同党県連内部からは困惑の声が漏れた。
 ある県連幹部は「素直に応援する気分にはならない」と打ち明ける。県連の沼谷純代表は「党本部の決定を尊重するが、一人の人間としては候補者が突然代わることに納得していない」と述べた。ただ、別の幹部は「自民党にいかに勝つかだ」と気を取り直した。
 一方、自民党は希望の党の候補者調整が不調に終わり、松浦、寺田両氏が秋田1区に立候補するとみていただけに、危機感をあらわにした。県連幹事長の加藤鉱一県議は「風は相手側に吹いており、政権に復帰して以来の厳しい選挙になる」と話した。