第8日は7日、松山市の県総合運動公園陸上競技場などで各競技が行われ、陸上少年女子共通円盤投げの斎藤真希(山形・鶴岡工高)が47メートル80で優勝した。成年男子400メートル障害では岸本鷹幸(青森・富士通)が49秒39で制し、少年女子A400メートル障害は大城楓奈(山形・山形北高)が59秒17で2位に入った。成年男子100メートルは多田修平(大阪・関学大)が10秒22で初優勝した。相撲の少年は、大相撲の元横綱大鵬(故人)の孫で埼玉の納谷幸之介(埼玉栄高)が個人、団体の2冠に輝いた。特別競技の高校野球硬式では盛岡大付(岩手)が明豊(大分)を下して準々決勝進出を決め、仙台育英(宮城)は夏の全国選手権大会優勝の花咲徳栄(埼玉)に3-6で敗れた。

 一人だけ別次元の試合だった。少年女子共通円盤投げは今夏の南東北インターハイ覇者、斎藤(山形・鶴岡工高)が2位に3メートル48差の47メートル80で初優勝。それでも目標の50メートル超えは次の大会に持ち越し、喜びも半分という様子だった。
 2投目で軽々と優勝記録を出し、3投目以降はリラックスして投げられたはずだったが、「ファウルが気になったり、ターンのスピードが出なかったりして伸びなかった。記録を狙い過ぎて気負ってしまった」。わずかな力みが影響するのが投てき種目の難しさだ。
 地元開催のインターハイ後は調子を落としたが、愛媛入りしてから好調さを取り戻した。練習では50メートルを優に超えていたという。実力があるからこそ「優勝よりも『50メートルを』という数字の方がプレッシャーになっている。落ち着けばいいと分かっているのに力が入ってしまう」。現状を歯がゆく感じている。
 最後は「反省点の多い大会でした」とため息をついた。今月下旬のU18日本選手権と11月に地元である記録会で50メートル超えに再び挑む。まだ2年生。何度でもチャンスがある。山形県庄内町出身。170センチ、75キロ。(岩崎泰之)

<岸本、連覇に「負ける気しなかった」>
 成年男子400メートル障害は2012年ロンドン五輪出場の岸本(青森・富士通)=写真=が49秒39で連覇した。「私の場合、優勝するか棄権するかのどちらか。勝負に勝ったので1位は素直にうれしい」と笑顔を見せた。
 6月の日本選手権のレース直前に左太ももを痛めた。8月に完治し、時間のない中で体調を整えられたのは「精神面では誰にも負けない」という強心臓があってこそだ。決勝も「練習不足で体力は落ちていたが、負ける気はしなかった」と言い切る。
 青森・大湊高2年で国体に初出場。現在27歳。「いつまでも最前線では戦えないが、法大時代の恩師でもある苅部コーチの記録、48秒34を超えるまでは現役を続ける」と話す。

<大城2位「日本一は大学で」>
 少年女子A400メートル障害で、大城(山形・山形北高)=写真=が自己ベスト59秒17を出し、2位に輝いた。地元開催だった南東北インターハイ3位から順位を一つ上げて終始笑顔だったが「58秒台を狙っていたので…」と悔しさもにじませた。
 終盤までハードル間を17歩で刻むレースプランが狂った。8台目を前にバランスを崩して歩数が18歩に増え、ラストの直線はもがく形でゴールした。「歩数を減らせばタイムロスを減らせた」と反省しきりだ。
 地元山形大への進学をアドミッション・オフィス(AO)入試で決めた。「大学では日本一になりたい」と目を輝かせた。