鶴岡市で25日開かれる東北市長会総会を前に、河北新報社は宮城を除く東北5県の全63市長を対象に新会長選出に関するアンケートを実施した。誰が新会長にふさわしいかとの問いに「郡和子仙台市長」と回答したのは約2割にとどまり、「郡市長以外」がやや上回った。仙台市長が会長に就く慣例が見直される可能性がある。
 アンケートには48市長(76.2%)が回答した。郡氏を推したのは10人(回答者の20.8%)で、郡氏以外は12人(25.0%)だった。県別では、岩手(回答10人)と福島(11人)の各3人が郡氏、山形(10人)は5人が郡氏以外を選んだ。
 郡氏を推す理由は「慣例」(4人)が最多。「東北唯一の政令市で、仙台市長には国への発言力が期待できる」も3人いた。
 郡氏以外の理由は「慣例に違和感がある」(4人)が最も多く、「市長会加盟市は一般市が多く、政令市とは抱える課題が違う」(2人)、「郡氏が市長選で野党4党の支持・支援を受けたことで政府・与党との関係悪化が懸念される」(同)などもあった。
 ふさわしい新会長が「分からない」とする回答が23人(47.9%)と半数近くを占め、多くの市長が慣例の維持か刷新か決めかねている様子もうかがえる。
 自由回答には「全国的に見れば東北市長会の会長選出の在り方が異例。十分議論を重ね、適切な方策を検討すべきだ」(立谷秀清相馬市長)、「透明で民主的な選出方法でありたい」(高橋敏彦北上市長)などがあった。
 新会長は奥山恵美子前会長(前仙台市長)の退任に伴い選出される。宮城県市長会は8月、新会長に郡氏を推薦する方針を決めた。過去に仙台市長が東北市長会長から外れた例は、ゼネコン汚職で当時の市長が逮捕され、辞職した後の1993年10月~94年10月のみ。

[調査の方法]宮城を除く東北5県63市の市長を対象に9月中旬、調査票を送付。「新会長には誰がふさわしいか」「東北地方における喫緊の行政課題は何か」など5項目について選択肢方式を基本に尋ねた。10月初旬までに48市から回答を得た。