一部事務組合「岩手中部水道企業団」東和事業所(花巻市)発注の公共事業で、入札情報を受注業者に漏らしたとして官製談合防止法違反の罪などに問われた東和事業所長山崎裕司被告(59)=花巻市大迫町大迫4地割=の初公判が11日、盛岡地裁であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役1年6月を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めて結審した。
 検察側は論告で「自分の業務負担を軽減させたいなどという動機は自分勝手で、厳重な処罰が必要だ」と指摘した。弁護側は「事件への報道や今後懲戒免職されるという社会的制裁も受けており、再犯の可能性は低い」と訴えた。
 被告は「受注業者とは長い付き合いで恩があり、(入札情報を教えるよう頼まれて)断れなかった。業務を円滑に進めるためだった」と語った。
 起訴状などによると、被告は花巻市東和地区であった浄水場保守点検業務などの指名競争入札で、受注業者2社に依頼されて2014~17年に毎年、指名業者や設計価格を漏らしたとされる。