22日投開票の衆院選と宮城県知事選で、仙台市選管は開票所の場所確保に振り回された。同日選となったことで知事選向けに押さえた会場が手狭になる上、開票終了の遅れで次の予約に支障が出ることを懸念して会場を変更したケースもある。スポーツや文化の秋を迎え、各施設が行事の予約で埋まっているだけに、作業をより困難にした。
 若林区選管は当初、知事選の開票所として同区の産業見本市会館サンフェスタを予定していたが、衆院選が加わったため沖野中体育館に変更した。仙台市全体の開票終了は23日午前4時半の見込み。サンフェスタは同日午前6時から別団体の予約があり、集計トラブルなどでずれ込んだ場合、午前6時までに終わらない恐れがあるためだ。
 沖野中は23日が休校で、朝まで作業が続いても授業などに影響しないことが決め手になった。同校の体育館は800平方メートル程度で広いとは言えないが、配置を工夫してスムーズな開票に努めるという。
 開票所は県選管との間で通信テストを行う都合上、投開票の前日から会場を確保する必要がある。だが、市体育館(太白区)などスペースに余裕のある施設の土日祝日の利用は「2年前から予約で埋まる」(市選管)ため、投開票の数カ月前に日程が決まる選挙の際は確保できない。
 各区選管は6月中旬に知事選日程が決まると、会場探しに奔走。宮城野区は県消防学校屋内訓練場を押さえ、青葉区は催事場「クローバーズ・ピア ワッセ」にした。ともに初めて、開票所に使用する。太白区は催事場「アズテックミュージアム」、泉区は七北田公園体育館で実施する。
 2014年の前回衆院選では、青葉区選管が白票を水増しする不祥事が発生。その後の各種選挙でも各区選管で事務ミスが続出し、今回も不安視する声が市役所内外で多い。
 市選管の伊藤裕光選挙管理課長は「過去の教訓を踏まえ、しっかりとした開票事務で市民の信頼に応えたい」と話した。