山形県金山町有屋の神室ダムで、県が2012年度に事業着手した水力発電所「神室発電所」が完成し、28日に運転を始めた。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度導入に伴い、企業局は10年度以来となる14カ所目の水力発電所として発電設備を新設した。
 企業局電気事業課によると、神室発電所は神室ダムが金山川に放流していた水を発電に利用し、出力は最大420キロワット。年間発電量は約290万キロワット時の予定で、一般家庭約860世帯分の消費電力に相当する。全量をやまがた新電力(山形市)に売電し、年8400万円の収入を見込む。総事業費は約7億円。
 神室ダムは1993年度に完成。ダムの高さは60.6メートル、ダム頂上部の長さは257メートルで、総貯水量は740万立方メートル。洪水調節のほか、新庄市と金山町、真室川町の1市2町に供給する上水道用水の水源になっている。
 現地で28日にあった完成記念式典には、県や地元関係者ら約50人が出席。吉村美栄子知事は「県は(12年3月に)エネルギー戦略を策定し、環境に優しい再生可能エネルギーの導入を進めている。この取り組みは地方創生にもつながり、加速させたい」と話した。