能代署の地域課長らが9月、部下の20代男性巡査の交通違反をもみ消したとして、秋田県警は2日、犯人隠避の疑いで、署員4人を書類送検したことを明らかにした。
 書類送検されたのは、地域課長の40代男性警部と課長代理の30代男性警部補、当時能代市内を巡回していた、ともに20代の男性巡査長と女性巡査長。
 県警監察課によると、巡査長2人は9月28日午後11時25分ごろ、市道丁字路交差点の左折専用車線を右折した乗用車を停止させた。男性巡査長は運転手が巡査だと分かると、取り調べずに見逃した。女性巡査長から上司への報告を促された男性巡査長は警部と警部補に事実関係を伝えたが、2人とも摘発の指示をしなかった。
 男性巡査長は黙認した理由として、巡査が7月にスピード違反をした際、警部と警部補が再発防止の対応などで忙しく、負担を掛けたくなかったと話したという。
 県警は2日、上司への報告を進言した女性巡査長を除き、警部を停職1カ月、警部補を減給10分の1(6カ月)、男性巡査長を同(3カ月)、交通違反をした巡査を戒告の懲戒処分とした。
 扇沢昭宏県警本部長は同日、県議会教育公安委員会でもみ消しの経緯を説明。「厳正公正であるべき警察官が事案を起こしたことは極めて遺憾。申し訳ありません」と謝罪した。