山形県庄内町立谷沢の六渕(ろくぶち)砂防堰堤(えんてい)と瀬場砂防堰堤が国の有形文化財に登録されたのを受け、庄内町と国土交通省新庄河川事務所はそれぞれの現地に案内板を設置した。
 案内板は、堰堤の構造や規模の説明を記したプレートを岩にはめ込んだ形状。除幕式が5日に六渕砂防堰堤であり、原田真樹町長は「素晴らしい砂防ダムで、一度見れば感動してもらえるはず。地域の観光資源としても生かしたい」と述べ、出席者にお披露目した。
 両堰堤は昭和20年代(1945~54年)、月山を源流とする立谷沢川の中流域に造られた。セメントを節約するため玉石を混ぜる玉石積み粗石コンクリート造りで、六渕は長さ157メートル、高さは15メートル。瀬場は長さ193メートル、高さ6メートル。現在のような建設機材がない時代、川の氾濫を防ぎ下流の最上川に流れ込む土砂量を抑えようと、石工や住民ら延べ1万人以上がほぼ人力で造り上げた。
 国は今年6月、水通し部分が美しい曲線で施工されるなど当時の高い技術力を評価し、有形文化財に登録した。