関西圏に新鮮な青森リンゴを届けようと、青森県内の若手農家5人の有志グループが、ウェブサイトでの発信や販売に力を入れている。生産者の思いを伝える一方、旬の食感や味を消費者に直に確かめてもらおうと、12月には恒例の試食販売イベントを大阪のほか、新たに京都でも開催する。5人は「本物の本当の味を届ける」と意欲満々だ。
 有志グループ「りんごの惑星」は弘前市や黒石市の30~40代の農家が集まり、2013年に結成した。メンバーの東正貴さん(39)=黒石市=は「関西の消費者に届くまで出荷から1~2週間もかかるケースがあると聞く。『リンゴは軟らかいのが一般的』などといった困った誤解が、関西には今もある」と指摘。新鮮ならば歯触りが硬く、みずみずしい「青森リンゴ本来のおいしさをぜひとも知ってもらいたい」と意気込む。
 グループを紹介するホームページや動画は、弘前市のウェブコンサルティング会社「コンシス」が制作した。津軽平野でのリンゴ生産に燃える若き農家後継者たちの日常と熱き思いを、クールに描いているのが特徴だ。インタビューの動画などは投稿サイト「ユーチューブ」で配信され視聴可能。サイトではインターネットを通してのリンゴ販売も行っている。
 本当の味を知ってもらうため、メンバーらは大阪で販売イベントを毎年開催している。試食した来場者からは「リンゴがこんなに歯応えがある果物だとは思わなかった」と感想が寄せられ、イベント後に注文が入ることもあったという。
 今年は12月1~3日にグランフロント大阪(大阪市)と京都三条商店街(京都市)で販売イベントを開く。東さんは「今年は初めて京都に持っていく。10~11月に収穫した20種類以上のリンゴを味わってほしい」と話している。
 イベントなどに関する連絡先はコンシス0172(34)9710。