岩手県遠野市中心部で8日夜、飲み歩きイベント「第10回ちょい飲み遠野ではしご酒」があった。今回で一区切りとなる催しには居酒屋やスナック、バーなど約45店が協力。市民ら約400人が最終回を惜しみつつ、飲食店巡りを楽しんだ。
 参加者はチケット1枚で3店を回り、各店で飲み物1杯と特別メニューを味わう。景品付きスタンプラリーもあり、行き交う人のざわめきが夜の街に響いた。
 遠野市の看護師仲間の鶴野恭子さん(49)と長洞博子さん(49)は、9回目の参加という常連。
 「お酒も食べ物もお得な値段で満喫できる。行ったことのない店に入る機会になった」「はしご酒のポスターを見ると、わくわくして心が弾んだ」と名残惜しそうに振り返った。
 はしご酒イベントは2013年、遠野の飲み屋街を盛り上げ、往時のにぎわいを一夜だけでも復活させようと始まった。
 実行委員長の高宏美鈴さん(50)は「若手による出店が相次ぎ、独自イベントを開くなど街に新しい動きが出てきた。区切りのいいところでいったん終わりにして盛り上げ役を委ねたい」と説明する。
 多くの惜しむ声に「これだけの人と店を巻き込み、喜んでもらうことができた。続けてきて本当によかった」と充実感を漂わせた。