2019年4月に全面再開するサッカー施設「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)の利用拡大を目指し、周辺8町村でつくる双葉地方町村会は9日、施設近くへのJR常磐線の新駅設置に向け、福島県に協力を要請した。県は共にJR東日本など関係機関と協議を進める方針を示した。
 新駅は広野-木戸駅(楢葉町)間で検討され、早ければ19年春の開設も視野に入れる。同町村会会長の松本幸英楢葉町長は「(東京五輪のある)20年が一つの目標」との認識を示した。
 県や各町村は、Jヴィレッジを東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興のシンボルに位置付け、機能拡充に取り組む。最寄りの木戸駅まで約2キロあり、交通アクセス向上が課題とされていた。
 県庁で要望書を受け取った内堀雅雄知事は「新駅ができればJヴィレッジの価値が高まる。地域全体の活性化、にぎわいにつながる」と語った。
 要望書には、5000人収容規模のスタジアムをJ1公式戦が可能な1万5000人規模に改修することも盛り込まれた。
 Jヴィレッジは1997年、原発増設を計画していた東電が整備し県に寄贈。日本サッカーの聖地と呼ばれた。原発事故後は事故の対応拠点となった。
 現在は18年夏の一部再開に向け、芝の張り替えや宿泊棟整備が進む。19年4月の全面再開時、全天候型屋内練習場も完成予定。東京五輪のサッカー男女日本代表の事前合宿地になる。県はラグビーの19年ワールドカップのキャンプ地としての利用も想定する。