地域コミュニティーを基盤とするローカル経済の意義や役割を考える「『しあわせの経済』世界フォーラム2017」が11、12日、東京都内で開かれる。世界13カ国から政治家、市民活動家、環境や経済の専門家が集まり、ローカリズム(地域主義)の広がりや実践事例などを報告する。

 1日目は、ドキュメンタリー映画「幸せの経済学」で監督を務めた環境活動家ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ氏が基調講演。アジア各国の地域リーダーがローカル経済の事例を発表する。
 シンポジウム「グローバルからローカルへ~日本の視点」も開かれ、京大こころの未来研究センター教授の広井良典氏、東北芸術工科大教授の山崎亮氏、城南信用金庫(東京)顧問の吉原毅氏らが意見を交わす。
 2日目は11テーマ別に分科会が開かれる。「地域経済を取り戻す」と題した分科会では、幸せ経済社会研究所(東京)所長で東京都市大教授の枝廣淳子氏らのトークセッションがある。
 小水力発電でエネルギー自治を実践する岐阜県郡上市石徹白(いとしろ)地区の平野彰秀氏らは「ポスト福島のエネルギーにみるローカリゼーション」について語り合う。
 世界フォーラムは2009年に始まり、これまで米、伊、インドなどで開催された。日本は今回が初めて。国内の企業、市民団体、大学など50以上の団体による実行委員会が主催する。
 1日目は日本教育会館・一ツ橋ホール(千代田区)が会場で、当日入場料は一般4000円、学生2000円。2日目は明治学院大白金キャンパス(港区)が会場で、入場無料。
 河北新報社は1月に発表した「東北の道しるべ」で成長重視のグローバル競争と一線を画し、地域内を人、物、財が循環する定常社会「東北スタンダード」を掲げようと提唱している。