ロボットアニメビジネス進化論 五十嵐浩司 著

 「マジンガーZ」(1972年)や「機動戦士ガンダム」(79年)、「超時空要塞マクロス」(82年)…。「ロボットアニメ」は、日本が世界に誇るエンターテインメントの一つだ。本書はロボットアニメの歴史を軸に据え、キャラクター商品の開発の軌跡を分析した。
 アニメーション研究家の著者は、幼少期に「マジンガーZ」や「宇宙戦艦ヤマト」に親しみ、小学校高学年で「機動戦士ガンダム」を見て、アニメーションにのめり込んだ。その延長線で玩具やプラスチックモデル、ロボットアニメビジネスに関心を持ったという。
 本書は序章と8章で構成される。第1章では社員7人だったポピー(現バンダイボーイズトイ事業部)が、約1年を費やして開発した玩具「超合金マジンガーZ」が大ヒットし、急成長を遂げた背景を紹介している。「超合金」をほうふつさせる亜鉛合金などの質感が、ソフトビニール人形にはないリアルさを出し、子どもを熱狂させた。これを機に玩具メーカーが、ロボットアニメの企画段階から関わるようにもなったという。
 第8章ではロボットアニメのキャラクター商品開発の発展に言及。原作に忠実なシルエットで関節の可動域が広い「超合金魂」と称される高性能の大人向け玩具の誕生とバージョンアップの過程を特筆している。ロボットアニメと商品開発は密接不可分な関係で、相乗効果で可能性を高め合っていることを浮き彫りにしている。
 著者は1968年青森市生まれ。フリーのルポライター。編著に「トランスフォーマージェネレーション」などがある。
 光文社03(5395)8116=864円。