秋田県大館市消防本部の救急車が10月、心肺停止状態と通報があった同市の80代男性を救急搬送中に物損事故を起こし、病院への到着が5分遅れたことが13日、分かった。
 男性は搬送先の病院で死亡が確認された。医師からは「遅れとの因果関係はない」と説明されたという。同消防本部は事故当日、遺族に経緯を説明し謝罪した。
 同消防本部によると、10月11日午前2時25分ごろ、男性が入所していた市内の特別養護老人ホームから119番があり、比内分署の救急車が出動。男性を乗せて病院へ出発する際に前方確認を怠り、玄関前の縁石に衝突。隊員が車の状況などを確認し、5分後に再び出発した。
 同消防本部は今月9日付で、いずれも男性で救急隊長の救急救命士(33)を訓告、運転手の機関員(28)、消防士長(33)、消防士(22)を厳重注意とした。
 同消防本部は事故の発生や隊員の処分を公表しなかった。理由を「遺族が公表を希望しなかったため」と話している。