データの妥当性に疑いがあるなどとして、弘前大に在籍していた教授の論文が取り下げられた問題で、同大は14日、計14本の論文に捏造(ねつぞう)や盗用があったと発表した。共著者の1人だった佐藤敬学長の不正への関与はなかったとしている。
 同大によると、論文は骨折予防などに関する内容で、責任著者は元医学部教授の佐藤能啓氏。佐藤氏は2000年11月~03年3月に同大に在籍し、今年1月に死亡した。
 昨年10月以降、佐藤氏と共著者を同大が調査。対象論文38本のうち14本に、症例数の水増しや著作者が適正に公表されてない不正があったと認定した。他の24本の判定は留保した。佐藤学長は英文校正を担当しただけだったという。
 佐藤学長は「弘前大に対する信頼を損ね、ご迷惑を掛けたことにおわび申し上げる」と謝罪。給与10%を3カ月間、自主返納する意向を示した。