山形県米沢市の上杉博物館で、「初公開 上杉家ゆかりの名品と地域の歴史を語る資料」と題したコレクション展が開かれている。2007年の前回展以来、10年間で新たに集めた1万点以上の歴史資料のうち計68点が初めて公開されている。18年1月14日まで。
 展示は(1)上杉家ゆかりの品(2)米沢藩士(3)描かれた歴史(4)町と村の生活(5)近代の人と社会-の5部構成。上杉家の家紋「竹と雀(すずめ)」が描かれた短冊箱と漆器の椀(わん)、化粧桶(おけ)など優美な品々のほか、上杉鷹山が江戸家老人事について記した書状や古文書、武具、絵巻といった貴重な歴史資料が含まれている。
 鷹山の隠居所「餐霞館(さんかかん)」に鷹山自身が植え、1955年8月の台風に襲われた楓(かえで)の倒木を製材して当時の有力者らに配られた「上杉鷹山遺愛の楓」も来場者の目を引く。160年以上書き継がれた村の記録帳や明治時代の女性の日記、絵日記風の「香坂伊六道中日記」などからは、かつての米沢地方の暮らしぶりや風俗の一端が読み取れる。
 多くの資料で要点が短文で説明されているほか、博物館が日常手掛けている保存作業が詳しく解説されており、鑑賞の助けになる。
 「新年を迎える」をテーマに12月4日に一部資料の展示を入れ替える。担当学芸員による展示解説「ギャラリートーク」は今月18日と12月9日。入館料は一般200円、高校、大学生100円、小、中学生50円。
 連絡先は上杉博物館0238(26)8001。