青森県内でニホンジカが増加していることを受け、県捕獲対策協議会は22日、本年度内の捕獲目標を計53頭とする実施計画案を発表した。県の計画策定は初めて。正式決定後の12月から実施する。
 計画案は三八地域の7市町村、白神山地周辺の3町村が対象。猟友会などに委託して来年3月末までに三八地域で45頭、白神山地周辺で8頭の目標を掲げた。
 自治体からは「目標頭数はもっと多くていい」「わなはどう用意するのか」などの意見や質問が出た。
 ニホンジカは明治時代末期の1910年代に県内では絶滅したとされるが、目撃情報が近年相次ぐ。本年度は11月2日現在で105件、146頭に上り、最多だった昨年度のペースを上回る。岩手、秋田両県から流入しているとみられる。
 2015年度に農業被害が発生したほか、今年8月には鯵ケ沢町の白神山地の世界遺産核心地域で初めて生息が確認された。農林業への被害の拡大や生態系への影響が懸念され、県は9月に「第2種特定鳥獣管理計画」を策定するなど対策を検討してきた。