ハタハタなどで作る魚醤(ぎょしょう)「しょっつる」の利用拡大に向け、秋田県内の製造業者や飲食店、行政機関が「しょっつる利用加工協議会」を設立した。製造、利用、販売の各分野が連携し、販路拡大や商品開発、食文化の継承を目指す。
 27日に秋田市で初会合があり、製造や加工の業者が、飲食店関係者ら約70人にしょっつるの特性や商品、レシピを売り込んだ。
 全国で初めてタラのしょっつるを開発した日南工業(にかほ市)は、うま味が豊富で臭みが少なく、カレーやドレッシングなどの新商品につながった事例を紹介。営業部の服部進一主任は「味や特性への理解が深まれば、用途は広がる。地元発のブランドの魅力を発信したい」と語った。
 しょっつるはアジやイワシなど魚種により風味や色合いが異なり、多様な用途や食材に合わせられる。一方、主原料のハタハタの漁獲量が安定せず、1945年に県内25社あった製造業者は7社に減少した。
 協議会メンバーで県総合食品研究センターの塚本研一食品加工研究所長は「世界的な和食ブームで、だしの魅力が再認識されている。料理の下味を支えるしょっつるの魅力を多くの人に味わってほしい」と話した。