「これからどうなるかは分からないが、やっとスタート地点に立ったと思いたい」。佐竹敬久秋田県知事が能代松陽高(能代市)で2014年度と15年度にあったいじめの再調査を決めたことに、当時被害を受けた女性はホッとした様子だった。
 女性の代理人を務める草場裕之弁護士は、同校でいじめに関する情報共有が遅れたことを挙げ、「高校側の対応が女性にダメージを与えた」と主張。佐竹知事も27日の定例記者会見で「いじめとの認識が遅れたため、問題を深くした」と指摘した。
 今年7月の再調査請求に当たって報道機関に公表した手記で、女性は「第三者委員会ができて、やっと助かると思ったのに、私や家族に事実確認はありませんでした」と高校や県教委の第三者委への不信感をつづっていた。
 「身の回りで起きたことが正しく解明されて苦しい毎日が終わり、これからは前に進めることを祈っている」。女性は再調査への期待感を示した。