秋田県能代市浅内の産業廃棄物処分場跡地に廃油入りのドラム缶が埋まっている問題で、秋田県は28日、9月からの調査で新たに400本を超えるドラム缶を掘り出したことを明らかにした。地中にはさらに複数のドラム缶を確認したが、本年度予算を超過する上、降雪期を迎えるため、掘削した穴を一度埋め戻す考え。現地で同日、住民の代表らに説明した。
 県は9月、第2処分場跡地の掘削作業を開始。25メートル四方、深さ約8メートルの穴2カ所からドラム缶が計424本見つかった。うち380本に固形物や廃油などとみられる液体が入っていた。
 一方の穴は97本を撤去後、埋め戻した。もう一方からは327本を搬出したが、穴の側面の調査範囲外からもドラム缶が複数露出。穴の底には地中から染み出した油分が浮いている。
 県は本年度は2013年と14年の掘削調査で見つかった3本を掘り出して処分する予定で、6000万円の予算を確保していた。県環境整備課の川村之聡課長は「3本だけと思っていたわけではないが、これほど多いとは思わなかった」と釈明。「(残る缶は)必ず撤去する」と一度埋め戻すことに理解を求めた。
 県は当初、遮水壁があるため汚染物質の流出はないとして、ドラム缶撤去に消極的だった。不信感を拭えない住民もおり、住民グループ「能代の産廃を考える会」の原田悦子事務局長は「説明は理解できるが、これまでの経緯がある。(地中にある産廃の今後の処分を)県と約束した上で、住民の意見を集約したい」と話した。