厳しい寒さの季節を迎えた岩手県の三陸沿岸で、新巻きザケ作りがたけなわになっている。
 大槌町安渡(あんど)の「小豆嶋(しょうずしま)漁業」は11月、地元や隣の山田町で取れたサケを使って加工を始めた。塩に5日間漬けた後、水洗いして5日ほど天日干しする。年末までに約1500匹を作る。
 今年は秋サケが不漁だったが、小豆嶋敏明社長(54)は「おいしい新巻きを食べて、いい年を迎えてほしい」と話した。
 新巻きザケは江戸時代初期、南部藩の大槌城主が江戸に売り込もうと作ったのが始まりとされる。大槌町辺りでは先月後半から氷点下を記録するようになり、寒風と天日によってサケの熟成が進んでいる。