仙台、山形両市を結ぶJR仙山線が11月に全線開業80周年を迎えたのを記念し、「仙山線の魅力を語る会」が10日、仙台市青葉区の市市民活動サポートセンターで開かれる。一般参加者が思い出や特色、将来像をワークショップ形式で語り合い、沿線の活性化や利用拡大につなげる。
 青葉区西部の住民グループなど17団体でつくる「関山街道フォーラム協議会」が主催。参加者が6人ずつのグループに分かれ、通勤、通学など暮らしに根差した仙山線のエピソードや、より楽しめるアイデアを披露し合う。内容は提言にまとめ、今後に生かす。
 ワークショップに先立ち、協議会顧問で東北工大非常勤講師の後藤光亀さん(66)が「新・仙山線の魅力」をテーマに話題提供する。路線上の仙台、愛子、作並(仙台市)、山寺、高瀬、山形(山形市)各駅の住民6人も鉄路と地域の関わりや独自の構想を紹介。仙山線が題材の紙芝居上演もある。
 2011年発足の協議会は、仙山線の魅力発掘や発信に力を注ぐ。鉄橋や転車台など仙山線鉄道施設群は、14年度の土木学会選奨土木遺産に認定された。加藤栄一副会長(82)は「仙台、山形両市の有志が手を携え、価値を次代に継承する機会にしたい。さまざまな声を聞かせてほしい」と話している。
 仙山線は1937年11月、作並-山寺間がつながり全線開業した。57年に国内で初めて交流電化の営業運転を始め、技術や知見は64年の東海道新幹線開業の基礎にもなった。
 関連企画のパネル展が10日まで、仙台市青葉区作並温泉の「湯のまち作並 観光交流館ラサンタ」で開かれている。10日の語る会は午後1時開始。資料代500円。連絡先は協議会090(7939)1855。