「おおつち鮭(さけ)まつり」が3日、岩手県大槌町の魚市場であった。昨年は秋サケの不漁で名物のつかみ取りができず、中止になった恒例行事。今季も漁況は厳しいが、100匹を確保して2年ぶりの開催にこぎ着けた。
 つかみ取りの参加者は泳ぎ回るサケを懸命に追い掛け、抱きかかえるように捕まえた。周囲に水しぶきが飛び散り、何度も逃げられてしまう子どもには「頑張れ」と声援が飛んだ。
 親子で挑んだ遠野市の遠野北小5年、佐々木光琉(ひかる)さん(11)は「サケが暴れるので難しかった。食べるのが楽しみです」と話した。
 まつりは町の主催。魚市場の競りや入札を体験する企画、水産加工品の販売もあり、大勢の町民でにぎわった。
 今年は藩制時代初期の大槌城主で、新巻きザケの祖とされる大槌孫八郎政貞の没後400年。町はイベントなどを通じた「サケのまち」の発信に力を入れている。