サッカーJ3秋田は最終戦の3日、鳥取市のとりぎんバードスタジアムで鳥取に3-0で勝ち、リーグ初優勝を果たした。にかほ市のホテルであったパブリックビューイング(PV)で、サポーターが喜びを爆発させた。一方、リーグ制覇で本来はJ2に自動昇格できるはずだが、秋田はライセンスがないため来季もJ3で戦う。サポーターからは「J2へ上がれる環境を整えてほしい」との声が上がった。
 PV会場にはチームカラーの青のユニホームを着たサポーターら約200人が集結。試合は後半16分にMF久富賢選手(27)が先制点を挙げたのを皮切りにMF日高慶太選手(27)、FW遊馬将也選手(24)が連続ゴールを決め、鳥取を突き放した。優勝が決まった瞬間、サポーターは涙を流し、抱き合って喜んだ。
 由利本荘市の教員伊藤ひとみさん(40)は「チームは成長を見守ってきた子どものような存在。うれしくて体に力が入らない」と感極まった様子だった。
 初優勝という快挙を成し遂げたが、J2昇格はかなわなかった。昇格のためのライセンス取得には、1万人以上収容できるスタジアムの整備が必要だからだ。秋田の本拠地あきぎんスタジアムの収容人数は4992人で、秋田県と秋田市は現在、スタジアム建設に向けた議論を進めている。
 チーム応援団メンバーで能代市の会社員渡辺卓也さん(40)は「選手はこれ以上ない結果を出してくれた。早くJ2に昇格できるよう、次は行政が期待に応えてほしい」と話した。