将棋駒の生産量日本一を誇る山形県天童市で、人気映画「スター・ウォーズ」最新作のキャラクターを描いた駒が完成した。前作「フォースの覚醒」公開前の2015年、往年のキャラクターを中心に作ったのに続く第2弾。前回に続き伝統工芸士の駒職人高橋稚山(ちざん)さん(60)が手掛けた。今回は山形市の東北芸術工科大3年斎藤亮輔さん(20)=仙台市出身=がデザインを担当。映画のストーリーと同様、山形でも「レジェンド」と若者が手を取り合った。

 最新作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が15日に公開されるのに合わせ、地元の映画館「イオンシネマ天童」が制作を依頼していた。
 将棋駒は最新作のテーマに合わせ、レジスタンスとファースト・オーダーの対決を盤上に再現する。レジスタンス側の顔触れは王将レイア将軍、角行レイ、金将フィン、香車BB-8。対するファースト・オーダーは王将にスノーク、角行にキャプテン・ファズマ、飛車にカイロ・レンといった面々が描かれている。
 駒は高さ8~10センチ、幅7~9センチで、キャラクターの表情が見える大きさにした。細かいデザインに対応するため、材料に硬くて欠けにくいサクラを使用。キャラクターの図柄を駒に彫り、漆で色付けする「彫り駒」と呼ばれる工法で仕上げた。宇宙空間をイメージしたオリジナルの将棋盤も作った。
 今回はデザインも山形発のものにしたいと、イオンシネマ天童の安倍健一総支配人が東北芸工大に相談。スター・ウォーズのファンでイラストが得意な斎藤さんを紹介してもらった。
 斎藤さんは「何度もDVDを見て、各キャラクターの印象深い場面を探した」と振り返る。完成した駒を手にした時は「木の風合いとキャラクターの相性が良く、出来栄えに感動した」と話す。
 高橋さんは「前作よりもデザインが細かく、彫りが難しかった。斎藤さんの熱意に応えようと一生懸命に仕上げた」と満足そうな表情を浮かべる。
 完成した将棋は年末に東京で開催されるスター・ウォーズ展で公開され、年明けにイオンシネマ天童で展示される。