木造建築業のシェルター(山形市)は、木材から複雑な形状の部材を製作する3次元加工の技術を実用化し、「フリーウッド」として販売を始めた。曲線やひねりといったデザイン性の高い加工で、木造建築の需要拡大を目指す。
 新たに実用化したのは、曲線や曲面を持った木質部材を削り出す手法。一般的な「曲げ」「切り出し」といった加工法では難しかったひねり形状を持つ部材などが容易に作製でき、デザインの自由度が高い木材加工が可能になるという。
 同社は2015年に国内で初めてスイス製の3次元加工機を寒河江市の自社プレカット工場に導入し、専用のソフトウエアを開発。製品は23日開館予定の富士山世界遺産センター(静岡県富士宮市)で「逆さ富士」をイメージした格子にも使われた。今後、さらに公共建築や商業施設への採用を目指す考え。
 安達広幸常務は「角度や曲率の異なる部材を組み合わせることで、骨組みとデザインを兼ね備えることもでき、今までにない造形を作れる」と話した。