東北電力は6日、10月に岩手県内で運用開始した特別高圧送電線の北上東線(長さ20キロ)の新設工事で、送電鉄塔の基礎の寸法が社内基準を超過していたのにもかかわらず、基準値に収まる値に改ざんしていたと発表した。同日、経済産業省に報告した。
 改ざんがあったのは、盛岡技術センター(盛岡市)が工事を担当した鉄塔6基の基礎間の寸法18カ所で、基準より最大6センチ大きくなった。社員が上司と相談した上で、施工業者に測定データの書き換えを示唆したり、基準に収まるデータに直したりしていた。
 11月22日に同センターが岩手支店に報告し発覚。課長2人を含む社員6人が関与した。工期や運用開始への影響を懸念したのが理由といい、鉄塔は一部補修し、強度に問題はないという。
 東北電は社内に調査検討委員会を設け、他の鉄塔も調べる方針。坂本光弘副社長は「地域の信頼関係を揺るがしかねない不適切な対応で、おわびする。再発防止と法令順守の徹底に取り組む」と話した。