宮城県南三陸町の上山(かみのやま)八幡宮で、神棚の正月飾り「キリコ」作りがたけなわになっている。
 社務所で共同作業しているのは、宮司の工藤庄悦さん(46)と禰宜(ねぎ)の真弓さん(44)の夫婦。型紙に合わせて切り取った和紙を広げると、餅などの縁起物の図柄が浮かび上がる。
 工藤さんの自宅は、東日本大震災の津波で全壊したが、大事な型紙が入った箱は奇跡的に無事だった。「キリコは苦難を乗り越えた人たちの祈りが込められている」と工藤さん。高台に移って新たな生活を始めた氏子らにも配られる。