ウィリアム・ハガティ駐日米大使が7日、今年8月の就任後初めて東北を訪れ、仙台市で河北新報社のインタビューに応じた。東日本大震災の復興支援を通じて深まった被災地と米国の絆を、両国の若者交流に発展させていく考えを示した。(聞き手は常務取締役・鈴木素雄)

 -震災時に展開した在日米軍の「トモダチ作戦」に被災者は今も感謝の念を抱いている。この関係を末永く続けるための考えを聞かせてほしい。
 「トモダチ作戦は現在、日米官民の連携プロジェクト『トモダチイニシアチブ』に形を変え、今日までに日米の多くの若者の交流促進を支援してきた。今後、強固な日米関係を次世代のリーダーたちに引き継いでもらいたい。大使館と米国企業はこの交流を継続支援していく」

 -東北は今、訪日外国人旅行者(インバウンド)の誘客に力を入れている。アドバイスをお願いしたい。
 「東北は素晴らしい観光資源を持っている。松島のような場所に今度は家族と一緒に訪れたい。多くの国に放映できる人気情報メディアを活用して、地元の文化に光を当てて誘客を図ることが重要だ」

 -駐日大使として重視するミッションは何か。
 「日米の同盟関係を強化すること。そのためにトランプ大統領と安倍晋三首相の良好な関係を強調することが非常に大切だと思う。両国の関係を最も適切に表す言葉は『盤石』だ」

 -日米の貿易分野について考えを聞かせてほしい。
 「冷凍牛肉でオーストラリア産に課せられる関税は約27%だが、米国産は(緊急輸入制限で)50%だ。トランプ大統領が『米国第一』と言う時には、環太平洋連携協定(TPP)のような貿易協定の結果として、米国が苦しむ立場に置かれるべきではないということ。むしろ非常に互恵的で公正な貿易にすべきことを意味している」

 -復興支援サイクルイベント「ツール・ド・東北」には、キャロライン・ケネディ前大使が3年連続で参加した。ハガティ大使の参加を心から歓迎する。
 「日程が許せばぜひ来たい。4人の子どもたちと一緒に出走できれば、さらに良いことだと思う」