鶴岡市の海岸に相次いで漂着した北朝鮮からとみられる木造船2隻について、山形県は7日までに、環境省が海岸の美化を目的に漂着ごみの処理費用を助成する事業を活用し、処分する方針を固めた。同省には木造船が漂着した複数の自治体から問い合わせがあるといい、担当者は「木造船を廃棄物と見なせば利用は可能」と説明している。
 費用助成が見込めるのは「海岸漂着物等地域対策推進事業」。鶴岡市のケースは処理費用の8割を国が、2割を県が負担する。処理費用は、2隻合わせて100万円を超える可能性があるという。
 県によると、鶴岡市では11月21日と今月2日、同市温海周辺の海岸で木造船が相次いで発見された。11月に見つかった船は形状をとどめているため、法令に従い現地で張り紙を出すなどして所有者を探す手続きを進めている。今月に発見された船は損壊が激しく、このまま処分に着手できる。
 環境省海洋環境室によると、これまでに山形県以外の自治体からも、木造船の処理に同事業を活用できるかどうか問い合わせが寄せられているという。
 担当者は「本来はペットボトルなどの漂着物で汚れた海岸を美化するのが目的の事業。木造船を廃棄物と見なせば、(補助金を)利用できなくはないが、元々想定していたわけではない」と話している。