仙台市太白区秋保町の滝原、野尻の両浄水場で、メダカが水質監視に活躍している。市水道局が昨年6月、メダカの動きを画像解析する水質監視装置を導入した。両浄水場は無人で、メダカの様子は20~25キロ離れた同区の茂庭浄水場からモニターで確認している。

 水質監視はメダカ15匹が水槽内で泳ぐ速度や方向を電子解析し、水質の異常を感知する仕組み。動きが遅くなったり、激しくなったりした場合に警報が鳴り、茂庭浄水場から職員が急行して水質を確認する。
 メダカは環境省のレッドデータブックで、絶滅危惧II種に指定されている。過酷な環境への適応力が弱く、毒物に反応が敏感な性質を利用している。
 水槽は自動で1日1回給餌される。一定の水流と、15~20度の水温が常時維持されている。メダカの「任期」は1年で、引退後は茂庭浄水場内で飼育される。
 滝原浄水場は約100戸、野尻浄水場は約50戸に供給している。ともに水源は付近の湧水。それまでは微生物を利用した監視装置を使っていた。メダカの監視装置は検査がより容易で、コストが低く抑えられる。
 水道局茂庭浄水課の太田信課長は「メダカに頑張ってもらい、安全でおいしい水を供給する」と話した。
 メダカの水質監視装置を開発した環境電子(福岡市)によると、東北では由利本荘市や会津若松市などの浄水場でも導入している。