2017年に東北6県で発生した交通事故による死者は前年比79人減の290人となり、67年ぶりに300人を割り込んだことが4日、東北管区警察局の集計で分かった。高速道路での逆走防止対策や事故多発路線での集中警戒が奏功し、山形を除く5県で死者が大幅に減った。
 全死者のうち、65歳以上の高齢者は167人。前年比で30人減ったが、全体に占める割合は57.6%で、全国(54.7%)を上回る高水準となった。
 県別の死者数は表の通り。宮城、秋田両県はそれぞれ県の第10次交通安全計画で、20年までに死者を宮城は56人以下、秋田は30人以下にする目標を掲げており、3年前倒しで達成した。宮城県警と秋田県の担当者はともに「17年中の活動を継続し、18年以降も目標達成を目指したい」と話した。
 一方、前年比で10人増となった山形県は、人対車両の事故による死者が全体の4割強を占めた。県警の佐藤孝男交通部長は「ドライバーに人を守る意識が定着していない。横断歩行者妨害の取り締まりやチラシ、ポスターを使った啓発活動などに力を入れていく」と語った。

[交通事故死者数の統計]事故発生から24時間以内に死亡した人数を集計する。国際的な比較をする際は、発生から30日間に亡くなった人を積み上げる「30日以内死者」の統計を用いることもある。死亡以外では、1カ月以上の治療を要するけがの場合を「重傷」、1カ月未満の場合を「軽傷」などと定義している。