北上市立博物館で5日、平安時代の仏教文化を伝える「鉄鐘」など文化財3点の実物大模型の常設展示が始まった。今月中は入り口に展示し、来館者が木づちで1000年前の鐘の音を響かせることができる。
 市の依頼で、いわてデジタルエンジニア育成センター(北上市)が国指定重要文化財の「銅竜頭」と「銅錫杖(しゃくじょう)頭」の樹脂製模型を制作。鋳物製造の岩手製鉄(同)が地元の大竹廃寺跡から出土した市指定文化財「鉄鐘」を復元した。
 5日の寄贈式で鉄鐘を鳴らした高橋敏彦市長は「音が鳴り響いていた当時を想像すると、豊かな気持ちになる。実際に地域の文化に触れてほしい」と呼び掛けた。
 岩手製鉄の佐藤満義社長は「材質調査などを通じ、どうすれば答えにたどり着くかの勉強になった。自分たちの模型が展示される喜びを感じる」と話した。