防災・減災キャンペーン「いのちと地域を守る」に取り組む河北新報社は2月4日、神奈川新聞社(横浜市)と共催し、神奈川県平塚市でワークショップ「むすび塾」を開く。ハザードマップに避難先を記した同市の「逃げ地図」を使った津波避難訓練を初めて行い、大津波から命を守る方策を語り合う。東日本大震災の被災者らも加わり、震災時の体験を伝える。
 訓練は相模湾に面する平塚市なでしこ地区で実施し、住民ら約20人が参加。神奈川県の予測に基づき、相模沖などを震源とする大地震が発生し、6分後に最大9.6メートルの津波が押し寄せるとの想定で行う。市が普及を目指す逃げ地図を活用し、6分以内に浸水想定域外まで避難できるかどうかを確かめる。
 訓練と訓練後の語り合いには、石巻市で暮らしていた両親を亡くした塩釜市の主婦や東松島市で親友を失った大学生、宮城県亘理町で自宅を流された団体職員の3人が語り部として加わる。住民らと震災の教訓を共有し、犠牲を繰り返さないための備えを考える。
 ワークショップ前日の3日には、語り部3人があの日起きたことを語る公開講演会「東日本大震災を忘れない~被災体験を聞く会」を市中央公民館で開く。
 河北新報社は震災の教訓伝承と防災啓発の深化を目的に、2014年から全国の地方紙との連携によるむすび塾を各地で展開。今回で11回目になる。