八戸市周辺の方言・南部弁の良さを知ってもらおうと、八戸童話会が2017年3月に製作した会話集CD「あのなっす南部弁」の改訂版が発売された。例文を増やして昔話も収録し、関係者は「八戸で生まれ育った人だけでなく、他地域出身の人にも親しんでもらいたい」と話す。
 CDを製作したのは市公民館などの指定管理者アート&コミュニティ(八戸市)。同公民館長で童話会の会長柾谷伸夫さん(69)が編集責任を務め、童話会メンバーが収録に協力した。
 「そったにもよって、どごさ行ぐの(そんなにおしゃれして、どこへ行くの)」など76の例文を、外国語教材のように標準語と南部弁で交互に話し、文中の南部弁の単語も収録。青森県南地域の昔話「カラスどノロスケ」「フウフウ パタパタ」も入れた。
 柾谷さんは、沖縄県宮古島の方言を聞き流して習得可能なCDを地元の人が作ったことを知り、同様のCD製作を模索。童話会として16年度に市の奨励金活用事業を利用し、南部弁の46例文が入ったCD200枚を製作した。
 この時は一般販売をせずに市内の学校や図書館などに寄贈したが、市民からも欲しいという要望が相次いだ。今回、柾谷さんがアート社に相談して販売が実現。例文を増やすなどして充実を図った。
 南部弁は年配者でも話す人が少なくなり、「消滅の危機にある」と柾谷さん。「若い人にも興味を持ってもらいたい。南部弁の温かみや柔らかさをを感じて、使ってほしい」と語った。
 CDは1000円(税込み)で300枚製作。市公会堂事務所と市内の伊吉書店、カネイリ、木村書店で販売する。連絡先は市公会堂0178(44)7171。