福島県広野町で7、8日、東京電力福島第1原発事故に伴う避難後に中断した正月行事「鳥小屋」が7年ぶりに行われた。子どもたちに地域の伝統を伝えるとともに、住民の交流活発化につなげようと、町民有志が復活させた。
 小屋は昨年末、経験者の助言を受けた有志が、同町折木田中地区の田んぼに竹やヨシなどで造った。初日は甘酒やモツ煮込みを家族連れなどに振る舞った。正月飾りを小屋に納めようと地域住民らも訪れた。
 8日朝には小屋に火を付けて正月飾りなどと共に燃やし、一年の無病息災を祈った。
 鳥小屋はいわき市や広野町に伝わる行事。町によると、原発事故前は町内5地区で続いていたが、全町避難後に中断していた。
 呼び掛け人の同町の消防職員渡辺克幸さん(28)は「子どもの時に地域の行事が楽しみだった記憶がある。親たちが楽しむことで子どもを引き入れ、今の時代に合ったコミュニティーに再生したい」と話した。