山形県戸沢村で、廃校となった旧角川中校舎を活用した「角川里山カフェ すっぺ家(や)」が開店した。村の活性化策の一環で、地域おこし協力隊の鈴木英策さん(37)=静岡県清水町出身=が運営を担う。鈴木さんは今夏の任期終了後も村に残る予定で、「角川の魅力を発信し、地域の内外から人が集う拠点にしたい」と張り切っている。
 角川地区は約280世帯約800人が暮らす村南部の農山村地域。村役場から車で20分ほどの場所にある旧角川中は2012年度限りで閉校となり、本年度、村が約100万円をかけ、図書室などを改装した。
 断熱性を高める効果も狙い、入り口に電話ボックスを設置するなど一風変わった空間を演出している。
 運営を引き受けた鈴木さんは調理師資格を持ち、横浜市や東京都内のイタリア料理店などに勤めた経験がある。
 オープンは昨年12月24日。地元の食材を洋食として生かそうと、初日は豚バラ肉の塩漬けを使ったカルボナーラ、最上赤ニンニク入りのペペロンチーノ、村で捕れた川ザケのマリネのサンドイッチなどを提供した。
 村内の会社員荒川香菜子さん(39)は「パスタもスープもどれもおいしかった。こたつがあってくつろげる。交流の場ができてうれしい」と話した。
 鈴木さんは「協力隊員として赴任したときから廃校の活用に取り組みたいと思っていた。春には山菜などを使った料理も出す。地元の人、観光客を問わず集いの場にしたい」と目を輝かせる。
 営業は基本的に土日と祝日で、午前11時~午後3時。連絡先は鈴木さん090(9955)0030。