宮城県大崎市岩出山地区で、藩制時代から約170年受け継がれる凍り豆腐作りが進んでいる。厳しく冷え込んだ12日朝、横山幸治さん(86)方では豆腐を屋外に干し、寒風にさらした。
 イグサで10枚一組に編まれた豆腐がさおにつるされ、日差しを浴びて輝きを放つ。「寒い方が味は良くなる」と横山さん。10日間ほど乾燥させると、独特の風味と歯触りが生まれる。
 最盛期の1950年代、100戸を超えていた生産者は5戸にまで減った。「この味は岩出山の宝。守りたい」。昔ながらの手の込んだ作業は2月末まで続く。