北朝鮮籍とみられる木造船が相次いで漂着したことを受け、山形県警は1日、酒田、鶴岡両市で初動対応訓練を行った。沿岸部に国籍不明の船が漂着し、朝鮮半島の言語を使う不審な男性が近くの民家に助けを求めた-との想定で、素性の聞き取り手順などを確認した。
 酒田市では、高砂地区の自治会館を民家に見立てて実施。男性役の警察官が「サリョジュセヨ(助けて)」などと叫びながら玄関戸をたたくと、住人は戸を開けずに110番し、服装や言語の特徴などを伝えた。
 警察官が間もなく臨場し、5カ国語対応の「コミュニケーション支援ボード」を使って男性との意思疎通を図った。続いて韓国語を話せる県警本部の職員が携帯電話を通じて、男性の名前や国籍、仲間の人数を聞き取った。
 訓練に参加した地元自治会長の武田幸男さん(80)は「不審船の漂着で住民に不安が生じている。訓練内容を自治会で共有したい」と話した。
 日本海沿岸では昨年11月以降、不審船の漂着が続発。由利本荘市では11月23日、漂着船に乗っていた男性8人が秋田県警に保護され、北朝鮮に送還された。