山形県酒田市は6~12日、ロシア第2の都市サンクトペテルブルク市へ使節団を派遣する。ロシアとの地域間交流を促す国の支援を受け、丸山至市長ら12人が国立エルミタージュ美術館などを訪問。芸術、文化、経済など各分野で交流の拡大を図る。
 使節団は市職員のほか、ロシアへの啓翁桜の輸出に力を入れる庄内みどり農協(酒田市)の幹部や山形県の貿易アドバイザー、酒田舞娘(まいこ)らで構成する。
 一行は7日夜に現地入りし、9日にエルミタージュ美術館でひな人形やつるし飾り「傘福」の展示会のオープニングセレモニーを開催。舞娘が演舞をするほか、啓翁桜も約200本持ち込む。夜には行政や美術館関係者らを招いたレセプションを開く。
 10日は「さくらコンサート」と銘打った催しを開催し、現地の小学生らが日本語で合唱を披露するなど、市民レベルの交流を深める。
 1日には使節団の結団式を酒田市役所で開き、団長の丸山市長が「酒田の文化・芸術の宝物をPRしたい」と強調。2016年からサンクトペテルブルクに啓翁桜を輸出してきた庄内みどり農協の取り組みにも触れ、「民間が先行して築いてくれた交流の輪を大きくしたい」と語った。
 事業費は約1500万円。日ロ関係の強化を図る総務省の補助事業の採択を受けて実施する。同事業による自治体間交流は本年度、東北で酒田市のみ。
 使節団の派遣とは別に、庄内みどり農協などは、ロシア人が親しい人に花を贈る習慣がある「国際女性デー」(3月8日)に合わせ、啓翁桜約5000本を輸出・販売する計画だ。