山形市が国土地理院に登録された蔵王山の呼び名を「ざおうざん」から「ざおうさん」に変更するよう求めていた問題で、宮城、山形両県の関係6市町の首長が8日、山形市で「蔵王サミット」を開き、月内に「ざおうざん」「ざおうさん」の併記登録を申請することで合意した。
 山形側から山形、上山2市、宮城側から白石市と七ケ宿、蔵王、川崎3町の首長が出席。佐藤孝弘山形市長が「各地域の歴史文化の違いから統一した呼び方は困難だが、『ざおうざん』『ざおうさん』と併記したい」と提案し、他の5首長も「併記に賛同する」などと述べた。
 この後、6首長は28日までに国土地理院に地名訂正申請することを盛り込んだ確認書に署名した。
 当初「ざおうさん」への呼称変更を求めた山形市の姿勢について、山田裕一白石市長が「最初から併記の提案だったら、話し合いはスムーズに進んだ」と苦言を呈する場面もあった。
 国土地理院によると、山や峠、川などの名称は関係する全ての市町村から申請があれば変えることができ、申請が届き次第、呼称変更するという。
 山形市によると、呼称変更の要望は気象庁が2015年4月に火口周辺警報を発令した際、テレビやラジオのニュースで蔵王山が「ざおうざん」と読まれ、市民から「違和感がある」といった声が相次いだことがきっかけ。市議会が17年7月、呼称変更を求める意見書を可決。佐藤市長が関係市町に協力を求めていた。