「オモニ(母親)の手料理を食べませんか」。氷上競技が行われる江陵市に住むナン・ドン・ギさん(40)が、自宅に招待してくれた。取材で知り合ったばかりなのに、ごちそうしてくれるという。
 お言葉に甘えて、夕食にお邪魔した。食卓には数種類のキムチに鍋、タラやタラコの料理が並ぶ。「おばあさんはキムチ名人」と2人のお孫さん。仙台で食べ慣れた韓国料理より、心温まる優しい味だった。
 「生まれて初めて外国の人に会えました。これも五輪のおかげです」。68歳になるオモニは笑顔で歓迎してくれた。
 ナンさんはペンションを営む。これからさまざまな国の人が訪れる予定になっており、「江陵の市民を代表して、もてなすつもりです」。(川村公俊)