武者絵や美人画を描いた巨大な紙風船を多数揚げる小正月の伝統行事「上桧木内の紙風船上げ」が10日、秋田県仙北市西木町上桧木内地区であった。
 住民らが日没後の午後6時すぎから順次、風船の下にある「タンポ」と呼ばれる布玉に点火し、夜空に放った。無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)、家内安全の願いが込められた紙風船はゆっくりと上昇し、地上を温かく照らした。
 紙風船は和紙を貼り合わせて円筒型に仕上げ、大きい物で高さが約12メートルある。昨年12月ごろから集落ごとに作り上げた。
 起源は定かでなく、一説には江戸時代の科学者平賀源内が鉱山の技術指導に訪れた際、熱気球の原理を応用した遊びとして始めたとの言い伝えが残る。