昨年10月に山形市であった山形国際ドキュメンタリー映画祭にボランティアスタッフとして携わった山形県の高校生らが12日、映画祭で大賞に輝いた作品の監督を招き、市内で自主上映会を開く。「ドキュメンタリー映画の魅力を同世代にもっと知ってほしい」と企画した。
 上映するのは、アジア千波万波部門で大賞を受賞した陳梓桓監督の「乱世備忘-僕らの雨傘運動」(香港)と、奨励賞に輝いたアヌシュカ・ミーナークシ、イーシュワル・シュリクマール両監督の「あまねき調べ」(インド)。上映後は陳監督と生徒2人が登壇し、作品やその背景について意見を交わす予定。
 上映会は、4校の生徒7人が映画祭後の昨年11月から準備を進めてきた。
 香港の民主化要求運動に参加する市民らを描いた「乱世備忘」を上映作品に選んだ理由について、上山明新館高3年の佐藤愛花(まなか)さん(18)は「監督は若く、映画で描く対象も若者。同世代の人は特に興味深く見られるはず」と話す。
 来日する陳監督に熱意を届けようと、今年1月にメンバーで文章を考え、英語で手書きした手紙を郵送した。
 上映会の告知に手作りのチラシや会員制交流サイト(SNS)を活用。撮影したチラシを写真共有アプリ「インスタグラム」にアップしたほか、コミュニティーFMに出演するなどして来場を呼び掛けた。
 監督と意見交換する予定の山形東高2年永野優花さん(17)は「映画祭自体を知らない人も周囲には多い。ドキュメンタリー映画に親しむきっかけにしてほしい」と意気込む。陳監督には、高校生の時にどう過ごしていたかや制作の裏話も尋ねる考えだ。
 上映会場は山形市民会館小ホールで「あまねき調べ」は午前10時、「乱世備忘」は午後1時半から。入場無料。連絡先は映画祭事務局023(666)4480。