宮城、福島両県を結ぶ第三セクター鉄道阿武隈急行(伊達市)の老朽化した車両の更新を巡り、宮城県が1億円を財政支援することが13日、分かった。15日開会の県議会2月定例会に追加提出する2017年度一般会計補正予算案に地方鉄道対策費として計上する。

 1日成立の17年度補正予算で国土交通省が補助する方針を決めたのを受けた。同社は18年度に2両(1編成)の更新を予定し、総額4億数千万円を見込む。経営難の同社に代わり、国と宮城、福島両県、沿線5市町が全額を負担する。
 宮城県の補正予算案には、同県分の会社負担分を含む補助額が盛り込まれた。福島県は会社負担分の支援を沿線の福島、伊達両市に要請しており、負担割合の協議が続けられている。
 同社の車両は18両。1988年の全線開業以来、修理でやりくりしてきた。老朽化が著しく、2022年度から順次更新する計画を前倒しで進める。全てを新車両にすると、経費は約40億円に上るとみられる。
 同社は累積赤字が10億円を超え、車両更新費の負担が難しいとして国と関係自治体に財政支援を要請。宮城、福島両県は前向きな姿勢を示していた。
 補正予算案は同社への支援を含めて約100億円を計上。東日本大震災関連でグループ化補助金の需要が想定を下回るなどしたため、総額では470億円を減額する。歳入は県税が70億円増の3125億円になる見通し。補正後の規模は1兆2210億円。