東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質で汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物を巡り、仙南2市7町でつくる仙南地域広域行政事務組合の仙南クリーンセンター(角田市)で19日、試験焼却する廃棄物の搬入が始まった。20日に焼却開始となる。
 運ばれたのは白石市のシイタケ栽培農家が保管し、事前にチップ化した1キログラム当たり100ベクレル以下のほだ木1トン。廃棄物を積み込んだトラックの周りの空間放射線量と、廃棄物の放射性セシウム濃度を測り、基準値以下であることを確認。焼却前のごみをためておくピットに投入した後、199トンの一般ごみと混ぜ合わせ、焼却に備えた。
 組合理事長の滝口茂柴田町長は「農家の不安解消に向けた試験焼却が始まることになり、ほっとしている。安全に万全を期し、焼却に臨みたい」と語った。
 試験焼却は他に予定している大崎、石巻、黒川の3圏域に先駆けての実施となる。約8カ月かけて白石市、角田市、蔵王町、川崎町の汚染廃棄物計30トンを燃やし、安全性を確かめる。