1日告示された弘前市長選はいずれも無所属で、ともに新人で元市議の畑山聡氏(63)、元市職員の桜田宏氏(58)、3選を目指す現職の葛西憲之氏(71)が8日の投開票日に向けて論戦を繰り広げている。3候補者の政策や横顔を紹介する。

◎畑山聡氏(63)=無新/企業誘致所得倍増へ

 弘前市は人口減少や若者の流出など多くの問題を抱えていると指摘し、市の将来に強い危機感を持つ。「小手先の変革や改革では打破することはできない」と語気を強める。
 自身の政策を「弘前大改革」と銘打ち、企業誘致を目玉に据える。「周辺自治体などと連携して大企業を誘致し、市民所得を倍増させる」と強調。周辺市町村との将来的な合併も視野に入れ、「30万人都市を目指す」と力を込める。
 2011年から市議を1期務めたが、「市議会は多数派の考えで動く」と街づくりへの限界を感じた。
 中学校の音楽の教師だった父親の影響もあって、大の音楽好き。日本の音楽を「世界に誇れる名曲がたくさんある」と称賛する。

[はたやま・さとし]弘前市出身。金沢大卒。弘前大講師を経て東北女子大教授。市議1期。4月から母テツ子さん(86)、妻朋子さん(61)、長男(28)の4人暮らし。


◎桜田宏氏(58)=無新/農業機械化生産UP

 公共施設の整備を積極的に進める現市政に対して、「市民生活に寄り添っていない」という声が市民から届いていると訴える。「市民生活にもっと密着したところに予算配分すべきだ」と声を大にする。
 食育強化による健康長寿の街づくりや除排雪方法の再検討などを公約に掲げる。基幹産業の農業については、農家向けに「作業用機械の購入補助制度を創設する」と主張。「作業効率を図り、生産力向上を目指す」と意気込む。
 大学卒業後から今年1月まで、弘前市役所に35年勤めた。観光振興分野を中心に「弘前市民のために仕事をしてきた」と胸を張る。
 趣味はねぷた制作。学生、市職員時代には、ねぷたを作って運行した。

[さくらだ・ひろし]弘前市出身。弘前大卒。1983年に市役所入り、観光振興部長などを務めた。長男が県外の大学に進学するため、春からは妻亜紀子さん、次男と3人暮らし。

◎葛西憲之氏(71)=無現/専門分野担い手育成

 2期8年の市政運営について、「発想力、スピード感と決断力を持って取り組んできた」と振り返る。「市民所得の向上や観光客の増加などの成果に結び付けた」と自負する。
 市民主権の実現や農業の振興といった「7つの約束」を公約に盛り込む。喫緊の課題に挙げるのは、保育・医療福祉などの専門分野における担い手不足。人材育成や資格取得の支援などを充実させた緊急対策プログラムの実施を訴える。
 「子どもたちの笑顔あふれる弘前に」が信条。政治の道を志してから一貫して変わりない。
 長男夫婦の孫2人について、「何があっても味方でいたい」とかわいがる。自作のピザ窯で家族とピザを楽しむこともある。

[かさい・のりゆき]弘前市出身。函館高専卒。青森県道路公社理事長、市副市長を経て10年に初当選。妻彰子さん(68)と2人暮らし。