ソフトバンク子会社のSBエナジー(東京)は、由利本荘市の鳥海山麓への風力発電施設の建設を断念した。同市や秋田県に対し環境アセスメントの手続きを取りやめると伝えた。
 事業計画では高さが最大148メートルの風車を10基建設し、最大出力は計3万4000キロワット。同社の担当者は「建設に地元の理解を得られなかった。事業化を諦める」と語った。
 同社は昨年11月に計画段階環境配慮書をまとめ、アセス手続きを開始。今年2月には地元で住民説明会を複数回開いたが、「風車による眺望景観への影響が大きい」などと反対意見が相次いだ。
 住民グループ「由利本荘・にかほ市の風力発電を考える会」は2月、県や関係自治体に事業許可や認定の再考を求める公開質問状を提出していた。佐々木憲雄代表は「鳥海山は心のよりどころ。開発などとんでもない。守ることができてホッとした」と話した。