秋田犬と触れ合える常設施設「秋田犬ステーション」が15日、秋田市中心部にあるエリアなかいちの商業施設「@4の3」にオープンする。観光客らがこぞって立ち寄るような拠点施設を目指し、浸透を図る。保健所に保護された秋田犬の再活躍の場ともなり、頭数減少などの課題解決への貢献も期待する。

 秋田犬の保存、保護に取り組む一般社団法人「ワン・フォー・アキタ」(秋田市)が秋田県の委託を受けて管理、運営する。
 火、木、土、日曜の午前11時~午後3時に秋田犬2~3頭と親しめる場をつくり、記念撮影スペースも設ける。ここで活躍してもらう計8頭の秋田犬が、15日からの出番を待っている。
 観光施設としての位置付けに加え、飼い主が亡くなるなどして引き取られた秋田犬の再活躍の場としての役割も担う。
 実際に、エントリーしている8頭のうち1頭は保健所から引き取られた犬だ。新たに2頭を5月までに引き取る予定もあるという。
 関連の土産物を販売し、売り上げの一部を秋田犬保存会(大館市)に寄付する。飼育を放棄された秋田犬の保護やブリーダー育成に役立ててもらう。頭数減少、殺処分などの課題解決への貢献を目指す。
 秋田犬保存会によると、小型犬ブームやブリーダーの高齢化により、大型犬の秋田犬の犬籍登録数はここ四十数年の間に大きく減少。1972年に4万6255頭だったのが、2017年には6671頭(うち3967頭が海外)とピーク時の約14%にまで減った。
 県動物管理センターによると、16年に県内で殺処分された犬76頭のうち21頭が秋田犬だった。担当者は「『里親』希望者には小型、中型犬が人気。大型犬を引き取る人は少ない」と明かす。
 ワン・フォー・アキタの高橋伸明事務局長は「このステーションを通して秋田犬への関心を高め、飼育頭数の拡大や殺処分ゼロにつなげたい」と話している。